「変わりありません(´▽`)b♪」
「困っていることはありませんo(^-^)o 」
自覚症状に乏しい高齢者の方は多いです。
300をこえるような著しい高血糖でもケロッとされている場合があります。
また、遠慮されて、言い出しにくいのかなと感じるときもあります。
血糖が高くても低くても、症状として、感じにくいことがあります。
また、少しの体調の変化でもついていけなくて、急に具合が悪くなる場合もあります。
高齢者の方は、高血糖と低血糖の両方に注意が必要です。
個人差がとても大きい
若もの以上に働いている、おとしよりがおられます。
一方で、寝たきりの方もおられます。
また、たくさん病気をお持ちの方や寿命に影響のある病気のある方、
認知症のあるなしで、血糖の治療目標値は変わってきます。
合併症予防のための目標は7.0%未満です。
適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法の副作用なく達成可能な場合の目標を6.0%未満と高い目標が設定できる場合もあります。
治療の強化が難しい場合の目標を8.0%未満とされています。
重症低血糖が心配される場合には、HbA1cを下げすぎないように下限値の目標が設定されています。
日常生活動作が低下、中等度以上の認知症がある場合、多くの病気や機能の低下がある状態で、多剤併用による有害作用が懸念される場合や、重篤な併存疾患を有し、社会的サポートが乏しい場合などには、8.5%未満を目標とすることも許容されています。
ワンポイントアドバイス
見守る家族は、高齢者では特に、高血糖の症状や低血糖の症状が出にくいときがあると覚えておいた方がいいですね。
年齢だけではなく、どのように日常生活をおくられているのか、お聞きします。
患者さん、ひとりひとりの目標値をご本人、ご家族と相談しながら決める必要があります。
(高齢者糖尿病の治療向上のための日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員会の報告より改変)