2012年6月、低血糖で意識がうすれたドライバーの運転により、3人が重軽傷を負う事故が発生しました。
糖尿病患者さんの運転時の血糖コントロールがクローズアップされました。
こうした事故を未然に防ぐとともに、低血糖に対する十分な知識を持って、行動してもらうことが大切です。
■運転時の準備と注意
- 運転前に血糖値を確認し、血糖値が低いときやこれから、下がっていくことが予想される場合は、事前に糖分を補給しましょう
- 車内にあめやブドウ糖(1回約10g)などを準備しましょう
- 入浴後や運動後など血糖値が下がりやすい時間帯はなるべく運転を控えましょう
- 運転中は常に低血糖を意識し、神経が集中できなくなったり、物が良くみえなくなってきたら、直ちに安全を確保し、停車して治療しましょう
- 長距離ドライブなら、前もって休憩場所を決め、1~2時間ごとに血糖測定を行いましょう
月刊「糖尿病ライフさかえ」2014年3月号、5月号より改変
■低血糖を自己管理するために心掛けたいこと
- 自分の低血糖症状をよく知りましょう
□動悸? □寒さ?□見えにくい?□他の症状は?
- 低血糖のおこりやすい時間帯はいつでしょうか?
□昼前?□夜中?□明け方?□夕方?□仕事中?□運転中?
- 血糖値を知って、糖分入り飲み物をもって、運転しましょう。
ブドウ糖、補食など、忘れず持つのがいいです。
「運転時の低血糖⇒重大事故に」を再確認
ワンポイントアドバイス
“低血糖で重大事故を起こさないために”
- 良好な血糖の管理を心掛けましょう。
良好なコントロールと低血糖予防の両立が重要です。
- 大丈夫だろうとタカをくくらないでください。
がまんしすぎないでください。
- 失敗しないように予防策を立てましょう。
早めに甘い飲料やブドウ糖を飲むのがいいです。
チョコレートなど脂肪分も多いものは吸収が遅れるので、ベストの選択ではありません。
車は便利なものですので、他の方に迷惑をかけないように、安全に使いたいですね。