「糖尿病(とうにょうびょう、DM、Diabetes mellitus)とはインスリン作用不足による慢性の高血糖状態をおもな特徴とする病気です。」
「とう尿びょう」と書きますが、いつも尿に糖がでているとは限りません。
「とう血びょう」という方が、慢性の高血糖状態を表しているのかもしれません。
高血糖が中等度以上、持続しますと、とくちょうある症状がでます。
のとがかわく
たくさんのむ
おしっこの量が多くなる
体重がへる
つかれやすい
などです。
通常は自覚症状に乏しく、糖尿病であると自覚しにくいです。
慢性的に高血糖がつづきますと
し・め・じの合併症と全身の動脈こうか(硬化)が心配されます。
し・・しんけいしょうがい(神経障害)
め(目)・・もうまく症(網膜症)、白内障(はくないしょう)
じ・・・じんしょう(腎症)
全身の動脈硬化(心、脳、足など)は危険因子として、他にたばこや高LDLコレステロール血症、肥満、高血圧もあげられます。
ワンポイントアドバイス
糖尿病においては、1型糖尿病患者さんでのすい臓移植など、特別な場合を除いて、現在のところは、完治がありません。
治療を開始すれば、症状がすぐになくなり、糖尿病であることを自覚しにくくなり、放置につながることがあります。
自覚症状がなくとも、血糖コントロールがよくないという状況があります。
合併症は静かに進行することも多いので、定期的に状態をチェックして、早期発見、早期治療を心がけることが重要です。