1品で栄養バランスの良い糖尿病の食事!~夏の献立編~

雨が多くジメジメした毎日ですが、少しずつ夏の兆しが見えてきました。
今回のブログは「1品で栄養ばっちりシリーズ」第2弾!
夏に食べたい☀野菜たっぷりキーマカレーのレシピをご紹介します

第1弾の記事はこちら↓

野菜たっぷりキーマカレー

材料(2人分)
雑穀ごはん 2膳
牛豚ひき肉 160g
玉ねぎ 1/4個(60g)
人参 1/2本(60g)
パプリカ 1/4個(30g)
なす 1/2本(60g)
しめじ 1/2パック(50g)
セロリ 1/4本(20g)
トマト缶 1/4缶(100g)
カレー粉 大さじ1(6g)
おろしにんにく 少々
おろし生姜 1かけ
塩コショウ 少々

①野菜(玉ねぎ、人参、パプリカ、なす、しめじ、セロリ)はみじん切りにする。
②フライパンを熱し、玉ねぎとひき肉を炒め、塩コショウを振る。
③ひき肉の色が変わったら、野菜(人参、パプリカ、なす、しめじ、セロリ)とにんにく、生姜を加えてさらに炒める。
④カレー粉を加えて軽く炒める。カレー粉がなじんだらトマト缶を加えてさらに炒める。
⑤全体がなじんだら完成。ご飯をよそい、カレーを盛る。

*テフロンのフライパンや鍋を使用すると、炒め油を使用せずに作れます
*ごはんの適量はこちらの記事を参照してください⇩

*カレー粉はカレールゥと比較して低カロリー、低脂質、低糖質です
*野菜は一例ですので、冷蔵庫にあるもので作ってみてください
 ▼今回使用した野菜(2人分)

ごはんは麦ごはんや雑穀ごはんにして食物繊維UP!

今回のキーマカレーレシピでは、白ごはんではなく雑穀ごはんを使用しています。雑穀ごはんは白ごはんと比較すると食物繊維が多いので、食後の急激な血糖値上昇を防ぐことができます。雑穀の香ばしさもカレーと相性ばっちりですので、いつもは白ごはんという方もぜひ試してみてくださいね。

栄養バランスの良い献立とは?

糖尿病食事療法の基本は適正エネルギー量の食事を栄養バランス良く摂ることです。
“栄養バランスが良い”とは、炭水化物、たんぱく質、脂質の「エネルギー産生栄養素(3大栄養素)」がバランスよく摂れている状態を言います。
しかし栄養価計算をしながら毎日毎食の献立を考えるなんて、大変ですよね。
そこで、簡単におおよそのバランスを整える方法として『主食・主菜・副菜の要素を揃える』ことをおすすめしています。

主食とは

ごはん、パン、麺などの炭水化物のことです。例えば今回のキーマカレーレシピだと、雑穀ごはんが主食です。主食が多いと血糖値が上がりやすいので、適量を心掛けましょう。

主菜とは

肉、魚、卵、大豆製品の、たんぱく質を多く含むおかずのことです。今回のレシピではひき肉が主菜に当たります。主菜の1食あたりの適量は「手のひらに乗る量」。肉、魚、卵、大豆製品をローテーションで使用できると良いですね。

副菜とは

野菜、海藻、きのこ類のことで、今回のレシピでも色々な野菜やきのこを使っています。1食あたり、120gを目安に摂るようにしましょう。

品数が少なくてもOK!たんぱく質に野菜を組み合わせて

主食・主菜・副菜はそれぞれ別の料理として用意する必要はありません。キーマカレーのように1品に主食・主菜・副菜の“要素”を入れると、品数が少なくても栄養バランスの良い献立にすることができます。

今回ご紹介したレシピは主食も一緒になったメニューでしたが、普段は主菜と副菜、つまりたんぱく質と野菜を組み合わせたメニューにごはんなどの主食をプラスするのがおすすめ。
例えばお刺身とサラダ野菜を組み合わせてお刺身サラダ

冷奴に野菜のあんをかけて豆腐の野菜あんかけ

卵スープに野菜をたっぷり入れて野菜と卵の中華スープ

などなど…
忙しい日の献立作成に、ぜひ「たんぱく質と野菜を組み合わせたメニュー」を取り入れてみてくださいね。

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このブログは澤木内科・糖尿病クリニック(大阪府高槻市)の管理栄養士が運営しています。
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