よく噛むだけでダイエット効果あり!血糖値も下がる!?

早食いは良くないと分かっていても、ついつい早食いになっていませんか?早食いをすると、食後高血糖になるだけでなく満腹感が中々得られません。その結果、食べ過ぎてしまうなど良くないことばかり😢

しかし、現代人は食事時間が短くなり、軟らかい食べ物を好むようになったため、噛む回数は激減しています。
弥生時代の人々は1回の食事で約4000回も噛んでいたと言われていますが、現代人が1回の食事で噛む回数はなんと約600回です!

なぜよく噛むとダイエットや血糖値が下がる効果があるのか?

脳が満腹感を感じるまでには食べ始めてから約15分かかると言われています。
そのため、よく噛まずに早食いをすると満腹感を感じにくく、必要以上に食べ過ぎてしまいがちです。しっかりよく噛み、最低でも15分以上かけて食事をすることで、食べ過ぎ予防になりダイエットに繋がるのです!(^^)!

また、よく噛むことにより、インスリンだけでなくインスリン分泌刺激ホルモンであるGLP-1の血中濃度も上昇します。GLP-1は、腸から分泌されるホルモンです。膵臓に働きかけインスリンの分泌を助けることにより、食後の血糖値上昇を抑えるのに役立ちます。腸の動きを抑えて消化吸収のスピードを遅らせる働きも知られており、このお陰で血糖値が上がりにくくなると考えられます。

よく噛むと起こる良いこと

よく噛むとダイエットや血糖コントロール以外にもメリットが沢山あります!よく噛むメリットを表した標語があるのでご紹介します( ◠‿◠ )

ヒミコノハガイーゼ
卑弥呼の歯がいーぜ!

ヒ:肥満防止
食べ過ぎを防ぎ、肥満防止になります。

ミ:味覚の発達
食べ物の形や固さを感じることで、味覚が発達します。

コ:言葉の発達
口周りの筋肉を使うことで顎が発達し、表情が豊かに、言葉の発音が綺麗になります。

ノ:脳の発達
脳に流れる血液量が増えるため、子供は脳が発達し、大人は物忘れを予防することができます。

ハ:歯の病気予防
よく噛むと唾液がたくさん出ます。唾液には食べ物のカスや細菌を洗い流す作用があり、虫歯や歯肉炎などの歯の病気の予防になります。

ガ:ガンの予防
唾液に含まれる酵素が食品の発ガン性を抑え、ガンの予防になります。

イー:胃腸快調
消化を助け、食べ過ぎを防ぎます。また胃腸の働きを活発にします。

ゼ:全力投球
身体が活発になり、仕事や遊びに全力投球できます。

よく噛むと色んな良いことがありますね(^-^)でも頭で分かっていても、よく噛むことは難しいものです。よく噛むためのポイントには何があるのでしょうか?(^^)/

よく噛んでゆっくり食べるためのポイント

食材を大きめに切る、硬めにゆでる

噛まないと飲み込めないように、食材を大きめ硬めにしましょう。

歯ごたえのある食材を使用する

硬いもの・繊維質のもの・弾力のある食材を使用しましょう。
<おすすめ食材>レンコン、ごぼう、こんにゃく、きのこ類

薄味にする

味付けが濃い料理だと、味を感じやすいため噛む回数が減り、また水分で流し込みがち。一方、薄味だと食材本来の味を味わおうとして、よく噛むようになります。

スプーンやフォークより箸を使うようにする

スプーンやフォークより箸の方が口に運べる量が少ないので、ゆっくりよく噛んで食べられます。

スプーンを使うときは小さめのものを選ぶ

カレーやリゾットなどを食べる時は、ついつい大きいスプーンを使いたくなりますが、敢えて小さいスプーンにしてみましょう。結果的に少しずつよく噛んで食べられます。

飲み物で流し込まない

口の中の食べ物をよく噛まない内に飲み物で流し込む行為は、早食いの人に多いです。

一口ごとに箸を置く

一口食べたら箸を置き、早食いを防ぐ

一口で30回噛むことを目標に

噛む回数と時間を意識してみましょう。1回の食事時間の目安は20分です。

👄よく噛むにはお口のケアも大切👄

よく噛んで食べるためには、お口のケアも大切です。
毎日の歯磨きは勿論ですが、デンタルフロスや歯間ブラシはお使いですか?デンタルフロスや歯ブラシを使うと、歯ブラシでは取り切れない歯と歯の間の汚れが取れ、虫歯や歯周病の予防になります。毎日するのは大変!という方は、2日に1回からでも使用してみてはいかがでしょうか。歯周病と血糖値はお互いに影響を与えるので、注意が必要です!

平日は何かと忙しく、中々食事に時間を割けないかもしれません。そういう方は、週末だけでもゆっくり食事をしてみてはいかがでしょうか(^-^)

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このブログは澤木内科・糖尿病クリニック(大阪府高槻市)の管理栄養士が運営しています。
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