糖尿病でも糖質ゼロだったらお酒(アルコール)を飲んで大丈夫?🍺

皆さんは、普段どれくらいお酒を飲みますか?
糖尿病の患者さんの中にもお酒好きな方は多くおられます😋
実はアルコールは血糖値に影響するので、血糖値が高い方は禁酒できるなら禁酒するに越したことはありません。
しかし、糖尿病になったからと言っていきなり禁酒することはとても難しいことだと思います( ;∀;)
そこで、どれくらいならお酒を飲んでも大丈夫なのか、また上手なお酒の飲み方をお伝えします(^^)/

お酒は高カロリー

お酒に含まれるアルコールは実は高カロリーで、1gあたり7kcalもあります!
これは、脂肪の9kcalに次ぐ高カロリーです( ;∀;)
そのため、飲みすぎると摂取カロリーが多くなりもちろん太ります

純アルコール量の求め方

お酒の量がそのままアルコールの量になる訳ではありません。
お酒のアルコールは水で薄められており、その割合でアルコール度数が決まります。
純アルコール量は、以下の式で求めることができます。

純アルコール量(g)=アルコール度数(%)/100×飲酒量(ml)×0.8(比重)

例えば、アルコール度数5度のビール中瓶1本(500ml)なら、
5(%)/100×500(ml)×0.8=20(g)
と計算でき、純アルコール量は20gと分かります。

アルコールの適量って、どれくらい?

厚生労働省では、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上と定義しています。
ただし、アルコールによる影響には個人差があり、また、その時の体調等によっても変わります。
そのため、アルコールの適量は人それぞれなのです(^^)/

純アルコール20gに相当する酒量
お酒の種類適量
ビール🍺500ml(中瓶1本)
日本酒🍶180ml(1合)
焼酎(25度)100ml(グラス1/2杯)
ウイスキー60ml(ダブル1杯)
ワイン🍷200ml(2杯弱)
梅酒(13%)🥃180ml(1杯)
チューハイ(7%)350ml(缶1本)
ハイボール(7%)350ml(缶1本)

健康に配慮したお酒の飲み方

実は、お酒の飲み方を変えるだけでも、身体への負担を軽くすることができます!

①食事をしてから飲む

お酒を飲む前に前もって食事をしておくと、胃壁へのお酒によるダメージを防ぐことができます。
また、血液中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくします。
アルコールは肝臓でのブドウ糖の合成を抑制するので、食事をせずにお酒だけを飲んでいると低血糖になりやすいので注意が必要です!

②お酒の合間に水(又は炭酸水)を飲む、水(又は炭酸水)を混ぜてお酒を薄める

アルコールをゆっくり分解・吸収できるようになります。

③休肝日を設ける

週2日は休肝日を作り、身体の負担を減らしましょう!(^^)!

お酒に含まれる糖質量

糖尿病の方には、お酒の量だけでなくお酒のカロリー、糖質量にも注目して欲しいです(^^)

純アルコール20gに相当する酒量とそのカロリー、糖質量

お酒の種類適量カロリー糖質
ビール🍺500ml(中瓶1本)200kcal16g
日本酒🍶180ml(1合)193kcal8g
焼酎(25度)100ml(グラス1/2杯)147kcal0g
ウイスキー60ml(ダブル1杯)142kcal0g
ワイン🍷200ml(2杯弱)146kcal3g
梅酒(13%)🥃 180ml(1杯)282kcal37g
チューハイ(7%)350ml(缶1本)219kcal1g
ハイボール(7%)350ml(缶1本)168kcal7g

(出典:目で見る食品糖質量ハンドブック 学研プラス、suntoryのホームページ)

カロリーが高いと肥満に、糖質が多いと血糖値上昇に繋がるので注意が必要です。
血糖値を上げすぎないように糖質10g以下を目安にお酒を選んでみてください。

蒸留酒である焼酎、ウイスキーは糖質を含まないです(^^)/
ただ、アルコール度数が高いので飲みすぎには注意が必要です!

最近だと、カロリーオフや糖質ゼロ、糖質オフなどの商品もあるので、お酒売り場で探してみてくださいね😋
これらの商品は、糖質は少なくてもアルコールは含まれるので、やはり飲みすぎには注意が必要です。

お酒を飲むと血糖値が下がる!?

お酒を飲むと実は血糖値が下がります!
血糖値が下がると言うことはHbA1cも下がるのですが、残念ながら低血糖になってしまうほど下がってしまうこともあるので、良い下がり方ではありません(・.・;)
お酒を飲むと肝臓でのブドウ糖の合成を抑えるので、血糖値が下がってきても肝臓からブドウ糖が放出されず、低血糖になりやすく、また低血糖からの回復も遅らせてしまうのです。
アルコールは最高12時間後まで血糖低下に影響を及ぼすので、夜中や翌日の午前中に低血糖を起こすこともあるので注意してください。
特に、インスリンやSU薬、グリニド薬など低血糖が危惧される薬を使っている方は注意が必要です!

最後に

これからの季節、送別会やお花見とお酒を飲む機会が多くなりますね🍻
そんな時は、このブログを思い出して頂き、美味しく楽しくお酒を楽しんで頂けたらと思います(^^