なす、トマト、ピーマン、ゴーヤ、とうもろこし、、、
色鮮やかな夏野菜は食卓をぱっと明るくしてくれますね。
今回は夏野菜のひとつ、オクラに注目して、その魅力をお伝えします!
粘り成分は働き者の栄養素
オクラの歴史は古く、エジプトでは紀元前から栽培されていたと言われています。特徴である粘りの正体はペクチンとムチレージ。
ペクチンは水溶性食物繊維のひとつで、血中コレステロール値を下げる、お腹の調子を整えるなど様々な働きがあります。中でも「食後の血糖上昇を抑制する」働きは、糖尿病患者さんに嬉しいポイント。
一方のムチレージには胃粘膜の保護作用やたんぱく質の消化を助けるなど、これまた嬉しい働きがあります。
夏バテで弱った胃腸にも優しい野菜ですね!
オクラの食べ方
オクラの産毛は新鮮な証拠ですが、口当たりが悪いので塩で板ずりをしましょう。
新鮮で柔らかいオクラは、生で食べることができるってご存じでしたか?
生のまま刻んで食べると、ネバネバを余すことなくいただけます👍
茹でる場合は、サッと茹でる程度にすると栄養が残りやすく、色鮮やかに仕上がります。
そのまま煮物や炒め物に使うのもおすすめ。
時間がないときは下処理いらずの冷凍オクラが便利ですね。
かんたんオクラレシピ🍴
オクラのおかか乗せ
〈1人分の材料〉
・オクラ…太いものなら4本、細いものなら7-8本(約40g)
・かつお節…0.5g
・醤油…少々(約0.4g)
〈作り方〉
①オクラは産毛をとってから茹で、色が変わったらざるにあげて水けをきる
②斜め半分に切る
③かつお節を乗せ、上から醤油をかける
かつお節はたっぷりかけると、醤油が少なくても美味です!
醤油の代わりに、白だしやポン酢でもおいしく食べられますよ。
醤油は、1滴ずつ出せるものだとかけ過ぎ防止になります(0.4gは約20滴です)。
オクラと卵の中華スープ
〈1人分の材料〉
・オクラ…太いものなら4本、細いものなら7-8本(約40g)
・卵…1/2個(25g)
・鶏がらスープの素…小さじ1/4
・塩…少々(約0.4g)
・こしょう…少々
〈作り方〉
①鍋に水3/4カップ(150g)、鶏がらスープの素、塩、こしょうを入れて沸騰させる
②オクラは産毛を取り、1cm幅に切って①の鍋に入れる
③卵を溶きほぐして①の鍋に流し入れ、さっと煮る
仕上げにすりごま少々とごま油2-3滴を加えるとより本格的なお味!
えのき、トマト、生姜などをプラスして具沢山スープにするのもおすすめです。
栄養豊富で、和洋中何にでも使える万能野菜オクラ・・・
紀元前のエジプトに思いを馳せて、いただきます
(参考文献)近藤和雄・脊山洋右・藤原葉子・森田寛 , 人体の構造と機能 Ⅱ.生化学