野菜ジュースは手軽にビタミンなどの栄養素が摂れる一方で、血糖値が上がりやすいものもあり、野菜の代わりとして飲むことは勧められません。
とは言え全ての野菜ジュースが血糖値を上げてしまうかというと、そうでもありません。
トマトジュースや青汁は一般的に糖質量が少なく、糖尿病の方でも安心して飲むことができます。
今回のブログでは野菜ジュースの選び方や注意点をお伝えします!
果物が入った野菜ジュースは血糖値が上がりやすい
「野菜ジュース」と言われる商品の中には、野菜だけでなく果物も含まれているものがあります。
果物が入っていると甘くて飲みやすい反面、やっぱり血糖値は上昇しやすくなってしまいます。
パッケージに果物の写真が載っている野菜ジュースは避け、糖質の少ない野菜100%のジュースを選びましょう。
糖質は10g未満を目安に
糖質が多いと血糖値が上がりやすいです。
糖尿病がある方の場合、1日の嗜好品(野菜ジュースを含む)で摂取する糖質量は10g未満が目安。
野菜100%のジュースやトマトジュース、青汁は糖質が10g未満となっていることが多いですが…
糖質オフと記載されている野菜ジュースもおすすめです
- 甘い野菜(人参、さつまいも、かぼちゃなど)を多く使用したもの
- 濃厚タイプのもの
上のような野菜ジュースは糖質10g以上となっているものもありますので、パッケージの栄養成分表示をチェックしてみましょう。
糖質の記載がない場合は炭水化物が10g未満のものを選んでください。
食塩無添加タイプを選ぶ
特にトマトジュースや青汁の場合、食塩が入っているものがあります。
量は僅かではありますが、血圧が高めの方の塩分目安量は6gと、日本人の平均的な塩分摂取量10.1g※に対してとても少なめ。減らせる塩分は少しでも減らしたいところです。
こちらもパッケージの栄養成分表示を確認し「食塩相当量」が0gのものを選びましょう。
※令和1年 国民健康・栄養調査
砂糖不使用のものを選ぶ
一般的に野菜ジュースやトマトジュース、青汁に砂糖は使用されていませんが、一部砂糖が使用されているものもあります。
飲み物に入っている砂糖は吸収が早く、血糖値が上昇しやすいので注意が必要です。
中でも「果糖ぶどう糖液糖」という糖は血糖値を急上昇させるので、原材料をチェックし「果糖ぶどう糖液糖」が入っているものは避けるようにしましょう。
人工甘味料は上手に活用して
フルーツ青汁など、果物が入っているにも関わらず糖質量は10g未満のものがあります。
そのような商品の原材料を確認してみると、人工甘味料が使われていることがあります。
人工甘味料は血糖値が上がりにくく低カロリーな一方で、体への影響は現状では分からない点もあります。
そのため人工甘味料が含まれた飲み物を毎日多量に摂取することは控えるのが望ましいのですが、甘い飲み物を飲みたい気分のときに少量飲むことや、甘味料を使用した青汁も毎日適量を飲む分には問題ないと考えます。
腎機能障害がある方は要注意
野菜ジュース、トマトジュース、青汁にはカリウムという栄養素が豊富に含まれています。
カリウムは血圧を下げる効果がありますが、腎機能障害がある方はカリウムを排泄できず高カリウム血症を起こすので制限が必要です。
結論:野菜ジュースを飲むなら野菜100%orトマトジュースor青汁
野菜ジュースはあくまで「嗜好品」ではありますが、絶対に飲んではいけないわけではありません。
ポイントをチェックして、上手に選んでみてくださいね。
選び方のポイントまとめ
・果物が入っていない
・糖質10g未満
・食塩相当量0g(食塩無添加)
・砂糖(特に果糖ぶどう糖液糖)が使われていない
※1日の適量を守る
※腎機能障害がある方は飲まない