糖尿病の食事療法では食事の内容だけでなく、規則正しく食べることも重要です。
“規則正しく食べる”とは、1日3回、適度な時間を空けて食べることを言います。
1日の食事回数が少ないと・・・?
1日の食事が少なくなると、1回あたりの食事量が増える傾向があります。
1回の食事量が増えると、食後の血糖値も上がりやすくなります。
とは言え1回の食事量を減らすと、今度は1日に必要なエネルギーや栄養素を十分に摂れなくなってしまいます。
特に朝食を抜いてしまうと、昼食・夕食後の血糖値を下げる働きが弱くなることも分かってきました。
参考:朝食を抜くと血糖値が上昇しやすくなる 朝食はもっとも重要な食事(糖尿病ネットワーク 2015/9/10)
1日の食事回数が多いと・・・?
血糖値は食事をすると上がり、食事をしないと下がります。
1日の食事が多くなると、常に血糖値が高い状態となってしまいます。
ただし、1回あたりの食事量を少なくし、摂取エネルギー量や糖質量が1日の適量となるように調節すれば、食事回数が多くても問題ありません。食事回数が多い方は、一度医師・栄養士に相談してみてください。
食べる時間も大切!夜遅い食事は血糖上昇だけでなく肥満にも
食べた後すぐに横になってしまうと、血糖値はなかなか下がらず、高い状態が続いてしまいます。
また、エネルギーが使われずに脂肪として蓄えられてしまうため、肥満にもなりやすくなってしまいます。
しかしお仕事などで夕食が遅くなる時もありますよね。
そのような時は、夕方におにぎりなどの炭水化物を摂り、帰宅後に炭水化物の少ないおかずを食べるなどの工夫で、夜遅くの血糖上昇を防ぐことができます。
規則的な食事で血糖コントロールを良くしましょう!
1日3回、リズムよく食事をすることで食後の血糖上昇を抑制することができます。
食事が不規則になっている方は、まずは食事の食べ方から見直してみることもおすすめです。