朝から「主食」「主菜」「副菜」をそろえた「バランスの良い食事」をとることは、糖尿病の改善にいいことがたくさんあります!
みなさんは朝食を食べていますか?
朝は「ぎりぎりまで寝ていたい」「食欲がない」などの理由から、朝食を食べなかったり、パンとコーヒーだけで簡単に済ませていませんか?
朝食にごはん、パン(主食)を食べましょう!
主食であるごはん、パン、麺などは炭水化物を多く含みます。
炭水化物はエネルギー産生栄養素※(炭水化物、たんぱく質、脂質)の中で脳や筋肉にとってエネルギー源となる重要な栄養素で、糖質と食物繊維をあわせたものです。糖質は消化されるとブドウ糖になります。脳はブドウ糖を主なエネルギー源としているためブドウ糖が不足するとボーっとして集中力に欠けてしまいます。朝食を抜くとブドウ糖が不足するため筋肉のたんぱく質からエネルギーを作ることになり、身体の筋肉が減り基礎代謝が下がって太りやすくなりますので、朝食でブドウ糖をしっかり補給しましょう!
ただし、食べ過ぎは血糖値の上昇や肥満の原因になりますので、注意してくださいね。
※以前は3大栄養素と言われていたものです。
朝食にたんぱく質(主菜)をとりましょう!
朝食にたんぱく質(肉、魚、卵、大豆・大豆製品、乳製品)をとると、インスリンを調整するホルモン(GLP-1)が出て、インスリンの分泌を助けてくれ血糖値が上がりにくくなります。また、朝食にたんぱく質をとることで筋肉が落ちにくくなるとのデータがありますので、朝食にもたんぱく質の食品を食べましょう。
ただし、食べ過ぎはLDLコレステロールや尿酸値の上昇、肥満を招きますので、摂りすぎには注意してください。
朝食のたんぱく質摂取には調理が簡単な卵や納豆がおすすめです。
朝食に野菜(副菜)を食べましょう!
1日の中で最初に食べる食事(ファーストミール)で血糖値やインスリン濃度の上昇を抑制すると、次に食べる食事(セカンドミール)以降の血糖値の上昇を抑えられることが報告されています(セカンドミール効果)。そのため、朝食で野菜、きのこ、海藻類に含まれる食物繊維を「ベジファースト」でしっかり食べて、昼食以降の血糖値の上昇を抑えましょう!
忙しい朝に何品も料理を作るのは大変ですので、前日の夕食を多めに作っておいたり、主菜と副菜を一緒にした料理にするといいですね。
1食分の主菜と副菜が摂れるメニュー」第3弾!秋の食材を使った朝食をご紹介👏
キャベツときのこの巣ごもり卵🍳
キャベツ 80g
しめじ(きのこなら何でも可)50g
卵 1個
塩・こしょう 適宜
オリーブオイル 小さじ1/2杯
①オリーブオイルでしめじを炒める。
②キャベツを入れて炒める
③②に火が通ったら卵を落とし塩コショウをして、フタをして蒸し焼きにする
④卵が好みの固さになれば、出来上がり!
★このメニューにごはんか、パンを一緒に食べると、バランスの良い食事になります。
今回はキャベツとしめじだけですが、お好みのきのこや野菜でもいいですよ!
朝食を抜くと食事と食事の間隔があきすぎて、昼食を食べた時に血糖値が急激に上がってしまうので、朝食を決まった時間にきちんととる習慣は血糖値を安定させるためにも大切です!血糖値が安定することでHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を下げる効果も期待できます。また朝食は身体に必要な栄養素を摂取するだけでなく、眠っていた身体を起こす役割もありますので、朝食を食べましょう。
朝食を食べる習慣がないという方はまずは1つ(牛乳だけ、ヨーグルトだけなど)でもいいので、なにかとるようにするといいですね♪