朝晩は寒くなってきました。寒くなると、うどんやラーメンなどのあったかい麺類が美味しいですね。しかし、麺類は血糖値やHbA1cの上昇が気になる方もいらっしゃると思います。
今回は血糖値の上昇が心配な麺類を安心して食べる方法についてお話します。
麺類を食べる時の3つの問題点
1.早食いになってしまう
2.栄養バランスが偏りがち
3.塩分が多い
早食いになってしまう
つるつる食べやすい麺類はよく噛まずに食べられるため、早食いになりがちです。
食べ過ぎる原因にもつながりますので、出来るだけ意識して噛むようにしましょう。
栄養バランスが偏りがち
具がほとんどない麺料理(かけうどんなど)は、量が少なく満足感が得られにくいため、麺の量が多くなったり、ごはんを食べてしまうなど糖質をとりすぎてしまいます。また、腹もちしないためすぐにお腹がすいて、おやつを食べすぎてしまうことにもつながります。そのため、麺料理を食べる時も、食事療法の基本である栄養バランスのよい食事(主食+主菜+副菜)をこころがけ、たんぱく質や野菜も一緒に食べるようにしましょう。そうすることで、食後血糖値の上昇予防にもなります。
麺料理1品だけで済ませたい場合は、肉や卵などのたんぱく質と、ほうれん草、白菜、きのこ、ワカメなど食物繊維の多い食材を入れて、具だくさんにするといいですよ。
外食の際は、おかめうどんや鍋焼きうどん、五目ラーメン、ちゃんぽんのようなものがおすすめです。トッピングをするのもいいですね。
塩分が多い
麺類は汁に塩分が多いため、どうしても塩分が多くなります。気づきにくいですが、麺自体に塩分が含まれるものもあります。
減塩が必要な人の塩分目標量は1日6g未満ですが、醤油ラーメン1杯には塩分が6g程度含まれており、醤油ラーメンを食べると1日の塩分をとることになります。しかし、汁を残して麺と具だけ食べると、塩分は半分くらいまで減らすことができますので、麺と具だけ食べて出来るだけ汁は残すようにしましょう。また、麺類を食べる日は、他の食事で塩分を控えましょう。
塩分が多い麺類を食べる時は、塩分を体外に排泄する作用のある栄養素「カリウム」が多い食材を一緒にとるといいですよ。
カリウムの多い食材:野菜、海藻、果物、芋類など
※果物や芋類は糖質が多いため、摂りすぎには注意してください。
あったかい麺類を食べて、こころも体も温まりましょう!