お酢は日本人にとって昔からなじみの深い調味料のひとつで、お寿司や酢の物、南蛮漬けなどいろいろなお酢を使った料理があります。
お酢は古くから体にいいと言われ、殺菌作用や防腐作用、食欲増進作用や疲労回復などがよく知られていますが、近年では「食後血糖値の上昇を緩やかにする」、「血圧低下効果」などの健康効果も分かってきているようです。
今回はお酢のとり方についてお話します。
「お酢ドリンク」はダメ!なことがあります
お酢は料理に使用するだけでなく、たくさんの種類の飲むタイプのお酢が売られています。これからの暑くなる時期にはお酢ドリンクがさっぱりして飲みやすく、おいしいですよね。ただ、多くのお酢ドリンクには糖質が入っているため、血糖値が気になる方は注意が必要です。
普段飲まれている方は、商品名の裏にある食品表示を見てみましょう。
原材料に「砂糖」「果糖ブドウ糖液糖」「果汁」「はちみつ」と書かれてはいませんか?これらは血糖値を上昇させる糖質にあたります。
これらが含まれているものを飲むと、血糖値が上昇します。
「どうしてもお酢ドリンクが飲みたい!」という方は、0kcalのタイプを利用しましょう。0kcalであれば糖質も0のため、安心して飲むことができます。
よかれと思ってとっていたものが、血糖値を上げる原因になっていたとしたら悲しいですよね。そうならないためにも、商品を購入する際は商品裏の「原材料」や「栄養成分表示」をしっかり確認して、商品を購入するようにしましょう!原材料は含有量の多い順に書かれています。
糖質が添加されたお酢ドリンクには注意しましょう!
お酢は食事でとろう!
血糖値が気になる方でお酢の効果を期待したい方は、飲むタイプのお酢よりもお料理で取り入れることをおすすめします。
ダブル効果で食後血糖値を下げる
野菜の酢の物やもずく酢、サラダにお酢をかけると、お酢と水溶性食物繊維のダブル効果で食後血糖値の上昇を抑えることが期待できます。
高血圧に役立つ減塩効果
普段、醤油やソースをかけているところを、お酢にかえると減塩になります。
煮物をする時に隠し味にほんの少し酢を入れると、塩分が引き立ちます。入れすぎると酸っぱくなりますので、入れすぎには注意してください。
お酢は調味料の中で糖質が少なく塩分もなくカロリーも低いため、とりすぎの心配がない調味料です。
最近はお酢料理が簡単に作れる砂糖や塩で味が調整された調理酢も出ていますが、お料理には砂糖や塩が添加されていないお酢を使うようにしましょう。お酢が苦手な人は加熱すると酸味がやわらぎますので試してみてください。
最後に
お酢は刺激が強いため、濃いものを摂取すると食道や胃の粘膜を痛めたり、歯にも悪影響を及ぼします。また、健康にいいからと沢山とってもお酢の効果が高まるわけではありませんので、とり過ぎは禁物です!
主食・主菜・副菜のそろったバランスのよい食事を基本に、食生活のアクセントとしてお酢を取り入れてみてはいかがでしょうか?