野菜は血圧を下げたり食後高血糖を抑えたりと様々な作用があり、健康のためには欠かせない食材です。しかし料理をする時間がない、価格が高い等の理由から、なかなか野菜を食べることができない方も多いと思います。そんな時、野菜ジュースは魅力的なアイテムですよね。
野菜ジュースはビタミンやミネラルを手軽に摂ることができるので、野菜を食べられないときの栄養摂取の「補助」として効果的です。しかし、野菜ジュースを「野菜の代わり」として頼りっきりになってしまうことには、いくつか問題点があります。
(1)野菜そのものと比較して、栄養が少ない
野菜をジュースにする過程で、ビタミンCや食物繊維などいくつかの栄養素は減少してしまいます。減少してしまった分を添加している商品もありますが、食物繊維については多量の添加は難しく、野菜ジュースだけで1日の必要量を摂取しようとすると、エネルギー(カロリー)や糖質が過剰になってしまいます。
(2)ビタミンはこまめに摂取する必要がある
野菜に含まれる多くのビタミンは、一度にたくさん摂っても身体に溜めておくことができず、尿などと一緒に排泄されてしまいます。1日分のビタミンが含まれている野菜ジュースも多くありますが、ビタミンは1度に摂るのではなく、こまめに3食の食事で摂る必要があります。
(3)糖質が多い
野菜ジュースには、砂糖や甘味料が使用されていなくても、野菜の甘味を凝縮することにより糖質が多くなっている商品があります。特に、果物が含まれている野菜ジュースは糖質が多い傾向にあります
(4)満足感が得られにくい
咀嚼をしないので、食事としての満足感が得られにくく注意が必要です。
以上の点より、野菜ジュースは、野菜を食べられないときの応急処置とお考えくださいね。
野菜摂取の工夫、野菜ジュースの選び方などは、ぜひ管理栄養士に相談してください!(^^)