こんにちは!管理栄養士のなつです。
澤木内科・糖尿病クリニックには現在3人の管理栄養士が在籍しています。今回は3人で、“クリニックの管理栄養士”に必要なスキルを考えてみました。
クリニックの管理栄養士として活躍してみたい!という方は参考にしてみてくださいね。
①コミュニケーション能力
クリニックの管理栄養士に必要なスキル1つめは、コミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力は、管理栄養士の主な業務である栄養指導を行う上で最も重要なスキルであり、クリニックだけでなく病院の管理栄養士としてももちろん必要です。
コミュニケーション能力とは
皆さんは「コミュニケーション能力が高い人」と言うと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。栄養指導におけるコミュニケーション能力とは、患者さんの本音を引き出すようなコミュニケーションが取れることだと私は思います。患者さんの本音が聞けて初めて、患者さんの思いや考えを正確に把握し、患者さんと一緒に、患者さん自身が納得できる目標を設定できることができます。
つまり、「話すことができる」よりも「聞くことができる」方が重要だと思っています。
私自身まだまだうまくいかないことの方が多く、日々練習中です💦
信頼される管理栄養士になる
病院に比べてクリニックは、患者さんが長い期間通院してくださいます。季節やライフステージが変わる中で食事内容は少しずつ変わってくるため、栄養指導も人生に寄り添いながら複数回行います。
何度も栄養指導を受けてもらうには「信頼される管理栄養士」になることが大切です。そのためには管理栄養士としての知識が十分にあることは大前提ですが、前述のような「聞き上手」であることに加え、患者さん一人ひとりに丁寧な挨拶をする、患者さんと話した食事以外のこと(ペットのことなど)も覚えているなど、日々の何気ない患者さんとのコミュニケーションも不可欠です。
スタッフ間でもコミュニケーションが重要
クリニックでは病院に比べると他部署との距離が近く、絶えずコミュニケーションを取って協力しながらクリニック運営を行っています。当院の場合は、例えば栄養指導と療養指導(看護師さんによる指導)の予約が立て込んでいるとき、カウンセリング室の数には限りがありますので、看護師さんと連携を取りながら入れ替わりで使用します。土曜日など患者さんが多いときは受付や看護師さんの検査を手伝いに行ったり、スタッフがお休みのときは代わりに受付やクラーク(診察室でのカルテ代理入力)を行ったりしています。当院では日頃からコミュニケーションがしっかり取れているので、困った時にもすぐに助け合うことができています。
②柔軟性
院内のルール変更は日常茶飯事
良い!と思った機器や仕組みはどんどん取り入れてしまう澤木院長。院内のルールが日々変わっていくのはクリニックならでは(と言うより当院ならでは⁉︎)かもしれません。患者さんのために、より良いクリニックにするために、そのようなクリニックの変化に柔軟に対応することが求められます。
医療知識は日々アップデートを
糖尿病の治療は日進月歩です。食事療法においても、これまでは非常識だったことが近年では常識になりつつあったりと、今までの指導内容を変えていかなければならないこともあります。もちろん情報の精査は必ず行いますが、院内で指導の方向性をディスカッションしながら、古い情報に固執せず食事療法もアップデートしていきます。
③向上心
より良いクリニックにするために
向上心、チャレンジ精神は当院全体で特に大切にしていることのひとつです。当院は開院して今年で7年になりますが、業務の仕組化はまだ十分とは言えません。より患者さんのためになることはないか?より良いクリニックにするにはどうすれば良いか?スタッフ全員が常日頃考え、行動に移しています。
管理栄養士としてのキャリアアップ
糖尿病専門クリニックである当院で、管理栄養士としてのキャリアアップを考えた際に、欠かせないのが糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格取得です。当院では糖尿病療養指導士が複数在籍していますし、医師は全員糖尿病専門医なので、日々の業務の中で糖尿病療養指導に必要な知識を身に付けることができます。資格取得のための費用補助や資格手当も充実しており、資格取得を目指す方を精一杯支援してくれます!
以上、クリニックの管理栄養士に必要なスキル3つを挙げてみました。
いずれもクリニックの管理栄養士だけでなく、一般企業など他の職場でも必ず役に立つスキルです。
ぜひこれらのスキルを、転職活動や日々の業務で活かしてみてくださいね!